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加古川の星空ガイド「星空宅配便」が通算800回 星空の魅力、地元子どもらに

「加古川宇宙科学同好会」のメンバー

「加古川宇宙科学同好会」のメンバー

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 加古川の天体愛好家が集まる「加古川宇宙科学同好会」(加古川市尾上町、TEL 079-424-8867)が開催する「星空宅配便」が1991年5月のスタートから今年7月、通算800回目を迎える。

「星空宅配便」の様子

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 同イベントは、公民館や小学校からの依頼を受け、主に小学生を対象に天体の出張授業を行ってきた。室内のプラネタリウムを使い、目標の星を探し当てるクイズで天体を学ぶ「星空オリエンテーリング」と、屋外で天体望遠鏡を使った「天体観察」の2部構成。約2時間の授業で、子どもに星空の魅力を伝えてきた。

 代表の細谷秀樹さんは「多い時には200人が参加し、望遠鏡10台を持参することもある」と話す。2017年度は17回開催、参加人数は1000人を超えるという。

 細谷さんは「ただ観察するだけではなく、楽しみながら天体の学習ができるように工夫している。中には探すのが難しい星もあり、『星座早見盤』が役立つことも体験できる」と話す。「子どもは熱心にメモを取っている。40年続けても、子どもの素直な反応は変わらない」とも。

 同会は1976(昭和51)年6月6日に加古川市立浜の宮中学校の「気象観測天文部」のOBが集まり、浜の宮公民館の登録団体として結成した。公民館の職員の影響で地域貢献を意識するようになったことが、活動の原点という。現在では地元を中心に約40人のメンバーが「星空宅配便」の企画を中心に機関誌の発行などを行う。

 メンバーの一人、森翔太さんは「今まで一人で天体の観察などをしていたが、地元加古川に戻ったことを機に、趣味のつながりを求めて同好会を見つけた。子どもに教えるのも楽しい。経験豊富なメンバーも多く、活動を通して知識も身に付く」と話す。

 「今年の夏は金星、木星、土星など、人気の星が観察時間内に見ることができるのでお勧め。中でも7月31日には15年ぶりとなる大イベント『火星の大接近』があり、注目されるのでは」と細谷さん。「天体の当たり年に合わせて800回の節目が盛り上がればうれしい。この機会に地域の皆さんに天体に興味を持ってもらいたい」と期待する。

 7月7日には鶴林寺(同市加古川町)が開催する「七夕まつり」の中で、同会の記念イベントを開催する予定。開催時間は17時~21時。入場無料。

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