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加古川の元住宅リフォーム会社が軽トラキャンピングカー 災害時用に受注増加

店長の金川将裕さん(左)と仕事仲間の古賀亮介さん(右)

店長の金川将裕さん(左)と仕事仲間の古賀亮介さん(右)

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 加古川の「SECRET BASE 58」(加古川市東神吉町、TEL 090-3281-0058)が製作、販売する軽トラックの荷台に脱着可能なシェルの受注が、最近の災害報道などを受けて伸びている。

軽トラキャンピングカー内の様子

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 元々住宅リフォーム会社で、現在親子2人で経営する同店。店主で父親の金川照久さんは、16歳から60歳までスーツの仕立ての仕事を経て、住宅リフォーム会社を経営する傍ら、家族の思い入れのある着物をかばんにリフォームする仕事も県外から多数請け負っていた。縫製経験などを生かし、シェル本体の内装に加えソファやカーテンまで全て手作りする。

 会社を手伝っていた息子で店長の将裕さんは車の板金塗装などの経験もあり、両方の経験を生かして、軽トラックに装着することで軽トラキャンピングカーとなるシェルの開発にたどり着いた。キャンプ、釣り、サーフィンなどのアウトドア、定年退職後の夫婦での旅行や、一人旅用の車中泊用に販売を開始。「屋根や壁、床に断熱材を入れたシェルは、小さな家のよう」と将裕さん。受注から完成まで1カ月~1カ月半かけて一から手作りする。

 「安くて質のいいもの」をコンセプトに、家の外壁材にも使われ、さびに強く軽くて丈夫な厚さ0.3ミリメートルのガルバリウム鋼板を使う。できるだけ軽くするため、水回りは省いて居住空間を重視し、改良を重ね300キロから230キロまで軽くしたという。

 全国から受ける注文には、移動販売、移動事務所、災害ボランティア用のほか、災害時のシェルター用に購入する人もいる。災害地域では、寝るところも確保できないため、駐車スペースさえあれば軽トラキャンピングカーが活躍するという。近年相次ぐ自然災害を受け、創業から30台以上の注文があった。

 ドア、窓、壁紙、床クッションフロア、コンセント、換気口、ダウンライト、1人でも脱着可能な固定金具一式も付属された基本ベースの価格は40万円~(2年保証付き)。外壁の色は約50種類から選べ、ドア、窓の位置や大きさは好みで注文できる。オプションとしてベッド、ソファ、テーブル、クーラーなども用意する。

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