加古川で花の寺として知られる「円照寺」(加古川市志方町広尾、TEL 079-452-2067)で12月31日、今年で9回目となる「ジルベスターコンサート」が開催される。
毎年恒例となった同イベント。ジルベスターとはドイツ語で大みそかを意味する。最近では毎回100人以上が来場し、参加者は本堂で音楽を楽しみながら、新年を迎える。コンサートの後には年越しそばも無料で振る舞う。同市指定文化財で、1498年に作られ豊臣秀吉が陣鐘として使ったと言われる鐘を、除夜の鐘として突くこともできる。
今年は姫路を拠点に活躍するオペラ歌手の篠原良三さんと渡辺のりこさんを招き、歌を披露する。来場者にフリガナ付きの歌詞を配布し、ベートーベンの第九第四楽章「喜びの歌」を全員で合唱するほか、日本歌曲の「青い山脈」「リンゴの唄」「冬が来る前に」も合唱する。篠原さんの独唱で「落葉松(からまつ)」やドン・ジョヴァンニの「シャンパンの歌」を披露する。
住職の上月義宗さんは「毎年合唱が盛り上がる。篠原さんはびっくりするくらい迫力がある声で元気がもらえる。いい音楽を聴いて感動体験をしてほしい」と話す。「大みそかに良い時間を過ごして、良い新年を迎えてほしい」と来場を呼び掛ける。
入場無料。駐車場約60台用意。