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加古川漁業協同組合が加古川大堰下流に2万尾の稚アユを放流

加古川大堰下流

加古川大堰下流

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 加古川漁業協同組合が兵庫県中央部を流れる一級河川の加古川大堰下流(加古川市八幡町)で6月9日、稚アユ2万尾の放流を行った。

稚アユの様子

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 アユ漁で盛んな兵庫県の揖保川にある養殖施設で育った約15センチの稚アユ2万尾が、トラックに積まれた水槽から伸ばされたパイプを通って、次々と川の中へ送られた。同組合は加古川の自然保護のため、毎年さまざまな魚の放流事業を行っており、費用はアユだけで年間1,300万円にもなるという。

 加古川には、アユ、アマゴ、オイカワ、コイ、ウナギ、フナ、モロコ、ニジマス、モズクガニなどが生息する。川に放流された稚アユは、群れて行動するが、コイやナマズに捕食される。天敵は魚以外にも水鳥のカワウが、水に潜って大量のアユを捕食するという。

 同組合長の渡辺昭良さんは「組合員が多きときは約5000人いたが、現在はライフスタイルの変化で約700人と減っている。昔の子どもたちはみんな川で遊んでいた」と懐かしそうに話す。

 漁業権区域内のアユ釣りは、同組合が発行する遊漁証の購入が必要。採捕禁止期間等の「兵庫県内水面漁業調整規則」に違反する場合、罰則あり。

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