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加古川の弁当業者が「お弁当シールド」開発 新しい会食様式で「3満」実現へ

まねき食品の(左)山脇典子さん(右)石田佳之さん

まねき食品の(左)山脇典子さん(右)石田佳之さん

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 播磨地域を中心に事業を展開する「まねき食品」(姫路市北条、TEL 079-224-0255)が7月1日から、新型コロナウイルスの感染予防商品「お弁当シールド」の販売を開始した。

開発された「お弁当シールド」

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 同社は1888(明治21)年創業の老舗弁当店。コロナ禍で安心して会食できる環境をつくり出そうと、グループ企業のショーワパッケージと共同開発した。「お弁当シールド」は高さ30センチ、奥行き21センチ、横幅42センチで折り畳み式となっている。材質は紙と、衝撃に強く耐水性に優れた「OPPフィルム」が使われている。弁当の三方を囲み、内外からの飛沫(ひまつ)を最小限に抑えた食事スペースを確保することができる。現在、実用新案権を申請中。

 新型コロナウイルスの感染予防を踏まえた「新しい生活様式」が叫ばれる中、同社では外からの感染を最小限に抑える「安心満足」、自分から周りへ拡散させない「満点配慮」、安心して楽しく食事ができる「円満開催」の「3満(さんみつ)」の実現を目指す。

 1カ月ほどで約5千枚が販売され、県外からも注文が寄せられている。食事以外にも、そろばんや習字をする際に、飛沫感染防止の対策として使われる事例もあるという。現在は国のガイドラインに合わせたサイズや、新幹線のテーブルで使いやすいサイズの製造を検討しているという。

 まねき食品の石田佳之さんは「さまざまな会合において参加者同士で食事をすることは大切な時間。コロナ禍でも楽しい環境で食事をしてほしい」と話す。

 希望小売価格は1枚150円。弁当とセットでご購入すると1枚100円。電話による予約、またはまねきグループの店舗で販売。

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