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高砂「マトリョーシカ工房」が5周年 絵付け体験通して玩具や結婚祝いに

「おひなさま」のマトリョーシカを持つオーナーの田中佳子さん

「おひなさま」のマトリョーシカを持つオーナーの田中佳子さん

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 高砂の「マトリョーシカ工房」(高砂市高砂町)が10月29日、5周年を迎えた。

工房の棚にはさまざまな国のマトリョーシカがずらり

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 ロシアの民芸品人形「マトリョーシカ」の絵付けを体験できる同工房は、長屋の一軒家を使って1階を体験工房、2階を作品展示スペースとして運営する。

 オーナーの田中佳子さんは「昔から人形が好きで集めていた。その後、神戸でマトリョーシカ教室に通うようになり、自分の好きな色で絵付けができる楽しさを知った」と話す。

 「工房を始めたきっかけも、当初は自分の製作に集中できる場所が欲しいと思ったから」と田中さん。コレクションしていた人形約100体を展示したことがきっかけで、周りから「私もやってみたい」という声をもらうようになり、本格的に教室をスタートさせたという。

 田中さんは「1体仕上げるのにはだいたい5時間くらい掛かるので、みんな必死で作っている。小さい子でも『面白い。もっと作りたい』と生き生きしている姿を見るとうれしい」と話す。夏休みには、近所の小学生が集まりマトリョーシカを絵付けする姿も見られるという。   

 近所に住む女性は「田中さんが工房を開くまでは『マトリョーシカ』という言葉は知っていても身近に無かった。都会に行かなくてもこれだけの人形に触れ合える場所は貴重。自分の娘2人にも1体ずつ渡した」と笑顔を見せる。

 田中さんは「店だと触ったら買わないといけないと思ってしまう人も多いと思う。うちではどんどん勝手に触ってもらっている」と話す。

 今後について、「マトリョーシカは元々、数を数えたり色を覚えたり、子どもの玩具として使われている。安産を意味する縁起のいいもので、結婚祝いに買っていく人もいる。これからも身近に触れてもらえる場所としてマイペースに活動していきたい」と笑顔を見せる。

 開館時間は13時~17時。日、月曜定休。絵付け体験は1体500円(要予約)。

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