高砂の法華山(ほっけさん)谷川の雁南(がんなん)橋(高砂市伊保東)で7月19日、「体験型現場見学会」が開催された。主催は横河住金ブリッジ(TEL 079-490-3899)。
法華山谷川は、2011年9月の台風12号による降雨で全域に浸水被害が及んだ。加古川土木事務所復興事業課では、同規模の洪水流量の被害を防ぐために、橋梁の架け替え工事などの河川改修工事を行っており、今回は初めて見学会を実施した。
同課主査の森口輝一さんは「通学路付近に架かる橋が出来上がる様子を見学し、現場を体験することで土木工事に興味を持ってほしい」と話す。
当日は、伊保小学校の6年生85人が参加。アスファルトで舗装される前のコンクリートの橋面で行う「お絵かき体験」や高所作業車から法華山谷川を眺める「高所作業車体験」などを行った。
参加した児童は「台風の時に窓から外を見ると一面水だらけで怖かったのを覚えている。河川の改修は誰かがやらないといけないこと。土木工事をする人は縁の下の力持ちのような存在ですごいと感じた」と見学会を振り返った。
同課課長立花篤さんは「さまざまな現場で見学会を行い、少しでも土木工事の魅力を伝えられたら。併せて工事の概要を伝えることで防災意識を高めるきっかけをつくっていきたい」と今後の意気込みを語った。