高砂市で地域の企業24社が参加する「地元企業合同就職面接会」が7月20日、高砂市文化保健センターで初めて行われた。主催は、高砂市とハローワーク加古川。
同面接会は、地元企業を知ってもらい就職してもらうことで、市内に定住する人を増やすことを目的に開催したもので、製造業や小売業、介護、保育といった幅広いジャンルの企業が参加。求職者は複数企業の面接も受けられる。
面接会を開いた高砂市産業振興課課長の増田さと子さんは「これまで企業説明会を開いたことはあったが、企業側や就職を希望する人の参加は少なかった。ハローワークと協力することで、その場で就職面接を行える場として今回は企業の関心が高い」と話す。
冠婚葬祭業代表取締役の辻本美波さんは「地元の人にぜひ来ていただきたい。新卒の学生に感心を持っているが、良い方と思った人には後日もう一度会う機会をつくって詳しく話をしたい」と話し、面接会については「地元での新たな出会いやマッチングの機会を増やしていってもらいたい」と今後にも期待を込める。
この日面接を受けたのは、一般求職者、卒業予定者合わせて32人で、市内に住む31歳の女性は「子育てが落ち着いてきたので仕事を探そうと思っていた時にこの面接会を知った。事前にホームページを見て1社のみ面接を受けたが『来年4月から働きたい』と言う自分の希望と『今すぐ来てくれる人を探している』という会社の希望が合わなかった」と話す。
増田さんは「今回は一般求職者と大学等卒業予定者を同時に行った。参加者の意見を聞いて対象者や開催時期、回数などを検討しながら続けていきたい」と話す。