曽根天満宮(高砂市曽根町)最大の行事である「秋季例祭」が10月13日(宵宮)、14日(本宮)の2日間で執り行われ約3万人が訪れた。
14日の本宮では午後から、担ぎ手達の「ヨーイヤサー!」の掛け声とともに、四隅をピンと跳ね上げ、色鮮やかに装飾された各地区の布団屋台が威勢よく宮入りした。
今年屋台を新調した伊保西部地区では、屋台新調を記念して、本来の青色ではなく、初めて屋台を新調した1985(昭和60)年以来となる黄緑色の布団を屋根に重ね、勇壮に練りを披露した。
境内には大人も子どもも楽しめるように約200件の露店が並び、播州地搗歌(じつきうた)に合わせて10メートル余りの青竹を地面にたたき付ける「竹割神事」や「奉納相撲」などさまざまな行事が行われた。中でも化粧をした稚児が山鳥の尾羽を付けた花笠をかぶり、馬に乗り宮入り巡行する「一ツ物」は、兵庫県重要無形民俗文化財に指定されている。
日が暮れると、各屋台はLEDで装飾され、その豪華絢爛(けんらん)な屋台の練り合わせに、境内所狭しと大勢の人たちの活気であふれかえった。
曽根天満宮禰宜(ねぎ)の曽根潤さんは「今年は天気も良く、大きな事故なく行えた。若い人も多く参加していたので、来年以降もどんどん参加者が増えれば」と笑顔を見せた。