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「加古川中華そば 播州」が1周年 閉店した「翁介」の味、復活目指す

一番人気だという「中華そば定食」(1,000円)

一番人気だという「中華そば定食」(1,000円)

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 「加古川中華そば 播州」(加古川市加古川町、TEL 079-441-9800)が11月1日で1周年を迎えた。

店の外観

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 同店は、かつてJR加古川駅前で店を構えていた中華そば店「翁介(おおすけ)」が提供していた味を引き継ごうと、研究を重ねて店主の寺岡潤一郎さんが開店した。

 寺岡さんは「子どもの頃から地元のラーメン店を食べ歩いていた。多感な時期は、少し濃い目の味のラーメンを食べていたが、年齢を重ねるにつれて年相応の味を求めるようになった」と話す。「『翁介』の常連客として、店主のおっちゃんやおばちゃんと親しく交流していたが、おっちゃんが他界し、2019(平成31)年3月に閉店。『翁介』のそばを復活させたいとおばちゃんに願い出て、取り組み始めた矢先、おばちゃんも他界してしまった」と当時を振り返る。

 翁介が提供していた「昔ながらの中華そば」の再現に取りかかるため、中学時代の友人で、大手ファミリーレストランで長年商品開発に携わってきた越田明さんに相談を持ちかけた。スープのレシピは残っておらず、頼りは寺岡さんの舌の記憶だけ。当時、材料を納入していた業者に材料などを教えてもらい、試行錯誤を繰り返した。当時の味に近づけるまでに、およそ2年の歳月を費やした。

 「おばちゃんが話していた『今の若い子らには無理。よーせえへんで』という言葉の意味が今はよく分かる」と話す。「孫にも安心して食べさせたいので、スープは化学調味料を使わず、無添加にこだわっている。中華そばは製麺機で打って提供している。おばちゃんと交わした約束、『翁介』の味の復活を果たそうと毎日、悪戦苦闘しながら播州そばに打ち込んでいる」と意気込む。

営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時~21時。火曜定休。

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