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高砂銀座商店街に「実幸豚饅」 親子で切り盛り、地域に根差した店に

店主の杉本実幸さんと三男の弘樹さん

店主の杉本実幸さんと三男の弘樹さん

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 豚まん専門店「実幸豚饅(みゆきぶたまん)」(高砂市高砂町)が高砂・銀座商店街にオープンして、5月22日で1カ月がたった。

試行錯誤を重ね完成させた豚まん

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 店主の杉本実幸さんはこれまで専業主婦として家事のほか、父や倒れた夫の介護も行ってきた。ある日、『お母さんは自分の人生を生きていない。人の人生を生きている。自分が楽しくやりたいと思う人生にしてほしい』と息子に言われ、びっくりしたという。

 以前から豚まんが大好きだったという杉本さん。神戸に出かけた時は土産に買って帰り、自分でもおいしい豚まんを作りたいと思っていた。商売を始めるなら、大好きな豚まんの店を開きたいと2020年8月ごろから考え始め、独学で豚まん作りに取り組んだ。

 店名は、父と母に愛された名前の「実幸」を付けて「実幸豚饅」とした。嚥下(えんげ)障害のあった父が『実幸ちゃんの豚まんはおいしい、おいしい』と言って食べてくれたことが何よりうれしく、励みになったという。

 メニューは「豚まん」(250円)、甘辛く煮たすじ肉とこんにゃくが入った「すじこん入り豚まん」(300円)、「あんまん」(150円)。

 杉本さんは「豚まん作りは工程が多く時間もかかる。息子と2人なので、作ることができる数も限られ、売り切れてしまうとシャッターを下ろしている」と話す。「お客さんの『おいしかったから、また来た』という声を聞くとやりがいを感じる。地域を大事にしていく気持ちや、人と人とのつながりを肌で感じている。高砂銀座商店街に人が来てにぎやかになる一端を少しでも担えたら」とも。

営業時間は10時~(なくなり次第閉店)。日曜定休。

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