加古川東高校の卒業生が中心となり活動する学生団体「受験生応援ボランティアTRY」が8月11日、コワーキングスペースmocco加古川店（加古川市加古川町）で現役大学生40人による高校生向け進路相談会「君だけの進路相談会～メンターと自分だけの進路を見つけよう～」を開く。

受験生応援ボランティアTRY 代表の中野虎依さん

　同団体は、大学生が受験期に使い書き込みをしている参考書の寄付を募り、次の世代の受験生へ渡す催しや、大学に入って感じた学生生活の実際を伝える大学生活紹介など、「大学生だからこそできる」受験生支援を行っている。

　同相談会は、情報が欲しくても手に入りにくい高校生と、情報を提供する機会のない大学生をつなぐことで進路選択に役立ててもらいたいと企画。参加する高校生から、高校名、文理選択、所属する部活動、目指す大学や学部の聞き取りを行い、その境遇に最も近い大学生を紹介。高校生は20分間、大学生に進路相談ができる。午前の部・午後の部をそれぞれ2時間行い、英作文添削会も同時開催する。代表の中野さんは「自分が高校生の頃は、進路の相談相手は学校や塾の先生か親だったが、大人には言いづらいこともあった。学校や塾では成績で進路を判断されることもあり、提供される情報は全員同じ内容。個々の状況に応じてアドバイスできる場を作りたいと考えた」と話す。

　現在、同相談会開催のためクラウドファンディングを行っている。返礼品には、イベントの報告書や動画、メンバーとのオンライン交流会などを用意する。集まった資金は、会場費や大学生への謝礼に充てる。目標金額は23万円。

　中野さんは「これまで大学生にはアルバイトや就職活動で忙しい中、ボランティアで協力してもらってきたが、ボランティアで集まってもらうには限界がある。今回は40人の大学生を相談相手として集めたい。皆さんに支援してもらうことで熱意ある大学生に集まってもらい、高校生へ還元したい」と話す。

　開催時間は、午前の部＝10時～12時、午後の部＝14時～16時。クラウドファンディングは7月23日まで。