加古川の「ガールスカウト兵庫県第24団」が10月4日、親子で参加できるイベント「来て!見て!感じて!野外ごはん」を開催した。
晴天に恵まれた当日、会場の加古川市立「少年自然の家」に5歳から13歳までの子どもたちとその家族、計39人が集まった。
ポトフや焼きそば、おにぎり、焼きりんごなどのメニューをグループに分かれ調理。子どもたちと親に分かれてグループを組み、参加者全員で仕事を分担した。
火おこしから調理、飯ごう炊飯などの作業を経て、1時間30分程度で4品のメニューを完成させた。
参加者の母親の一人は「いつもはべったりのわが子が、親と離れて子どもたち同士で楽しそうに過ごしていた」と話し、普段は見ることができない子どもの成長を垣間見る機会となった様子。小学2年生の娘から「今日習ったおコメの研ぎ方を家で教えてあげるね」と誇らしげに言われたという。
およそ100年前にイギリスで発祥したガールスカウトは、就学前から成人までの女性が所属でき、全世界146の国で実施されている。同団は1967(昭和42)年に発団し、今年で49年目を迎える。
同団では、野外活動のほかにも、お祭りやイベントなど、さまざまな地域活動への参加を通して、これまでたくさんの子どもたちの成長を見守ってきた。「上の子が下の子の面倒を見ている姿に成長が見られ、一人ひとりの子どもの優しさに感心することも多い」と団委員長の伊原康子さん。「年々、子どもたちが減少するなか、今回のようなイベントが、ガールスカウトの活動を知ってもらう機会になれば」と期待を寄せる。