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加古川の稲岡工業文書保存会が活動報告会 講談師による創作講談も

活動メンバー

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 「第10回わたの里の『記録』 記念報告会」が1月14日、加古川西公民館大ホール(加古川市米田町、TEL 079-432-3467)で開かれる。主催は「稲岡工業株式会社文書」保存会。

事務局の吉田ふみゑさん

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 同保存会は、1891(明治24)年に創業した稲岡工業が残した文書(もんじょ)を整理・点検し、地元の繊維産業をひも解こうとする団体。同団体は、同社が2012(平成24)年3月に倒産するまでの171年間で残した約2万6000点の書類や記録類が、地元の靴下産業の基となった証「歴史遺産」だと注目し活動を続ける。

 当時の経営者が残した日記には、100年前、世界的に流行したスペイン風邪が東播地域でも猛威を振るった様子が残る。ほかにも、明治時代に行われた地租改正に関する村の文書や、当時の商業雑誌などもあり、時代の流れをあらゆる視点から読み取ることができるという。

 報告会では、保存会の活動報告や文書、資料などを展示。加古川出身の講談師・旭堂南海さんによる記念講談では、経営者・稲岡九平の日記から、伊勢の豪商・川喜田石水(かわきたせきすい)との交流を元にした「稲岡工業ものがたり~明治維新を生き残れ!」と題した創作講談を披露する。

 同保存会事務局の吉田ふみゑさんは「この活動は稲岡工業の跡地に入った稲岡鉄工の厚意があって続けられている。私たちの活動を知ってもらい、残された文書を地域でどのように生かしていくか。報告会に来てもらい、皆さんも一緒に考えてほしい」と来場を呼びかける。

 開催時間は13時~16時。無料。事前申し込み不要。

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