加古川のコワーキングスペース「mocco」（加古川市加古川町）で週1回出店しているおむすび専門店「ニコニコおむすび結」がキッチンカーを製作し、7月12日、工楽松右衛門旧宅（高砂市高砂町）でお披露目する。

下描きの絵を描く子どもたち

　高砂在住の主婦・井口結子さんと母の菅野順子さん、友人の岩田奈々さんの3人で2022年4月に始めた同店。「キッチンカーを持って、自分たちからお客さまに会いに行く」という夢を実現するため、1月19日から1カ月、クラウドファンディングで協力を呼びかけた。その結果、43人から41万8,000円の支援が集まり、車体購入費用に充てたという。井口さんは「応援してくださる人がこんなにたくさんいて感動。チャレンジして良かった」と振り返る。

　キッチンカーは6月中旬に納車された。井口さんと岩田さんの子ども8人が、深緑の車体にチョークで花やおむすびの絵を描き、それを下描きに井口さんが色を塗っていった。約2週間で外装が完成した。「まずは自分たちでやってみたかった」と井口さん。「自分たちらしいキッチンカーになった」と満足する。

　お披露目会では、おむすびや唐揚げの販売を予定。岩田さんは「まだキッチンカー完成の実感がないので、この日に実感しそう」と話す。井口さんは「キッチンカーをレンタルしていた1年前には、まさかこの日を迎えられるとは思ってなかった。キッチンカーを見に来てもらい、皆さんに感謝の思いを伝えたい」と話す。

　開催は16時～。午前中からキッチンカーの見学可能。翌13日には「むこうじまフェスタ」に初出店する予定。