加古川の日岡山公園内にある育苗園(加古川市加古川町)で30~50年に一度しか咲かないといわれる「リュウゼツラン」が開花し、現在、見頃を迎えている。
リュウゼツランは中南米原産の多肉植物。「竜の舌」のような形の葉が名前の由来とされ、日本では花が咲くまで30~50年かかるといわれる。同園のリュウゼツランは1998(平成10)年に植えたとされ、今年5月中旬から茎を伸ばし始め、7月23日に開花した。同園でリュウゼツランが開花したのは開園以来初だという。
7月30日時点で約6.7メートルまで成長し、約24本ある花茎のうち10本から特徴的な黄色い花を咲かせている。下の花茎から花を付け始めていることから、今後は上の花茎にも花が咲くことが期待される。
市内から鑑賞に訪れた女性は「最近よくテレビで全国各地のリュウゼツラン開花の話題を目にする。まさか加古川でも見られるとは」と話す。同園職員は「開花してからは土曜・日曜・祝日も開園するので、少しでも多くの人に珍しい花を見てもらえたら」と話す。
開園時間は10時~15時。8月30日までは無休。リュウゼツランの開花期間は3週間ほど。