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加古川のカスタムカー専門店、能登のボランティア団体に災害支援用シェル寄贈

寄贈したシェルの前で記念撮影する金川将裕さん(左から3番目)、大西洋さん(左から4番目)

寄贈したシェルの前で記念撮影する金川将裕さん(左から3番目)、大西洋さん(左から4番目)

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 加古川のカスタムカー専門店「SECRET BASE 58」(加古川市東神吉町、TEL 090-3281-0058)が8月19日、災害支援用シェルをボランティア団体「RQ能登」に寄贈した。

能登RQボランティアスタッフが現地まで届ける

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 軽トラックの荷台に着脱可能な居住用スペース「キャンピングシェル」を製造販売する同社。キッチンカーのほか、災害時用シェルターも手がける。

 店主の金川将裕さんは5月、同団体を通じて、能登半島地震で被災した石川県輪島市門前町で炊き出しや家屋の修繕などを行った。現地には3日間滞在して活動。料理が得意だという金川さんは、自身が大好きだという沖縄の料理「スパムおにぎり」「豆腐チャンプルー」などを振る舞った。金川さんは「実際に現地に行ってみて感じたのは、何もかもが足りていないということ。何か自分にできることはないかと考えた」と振り返る。

 今年7月、受注分の製造の傍ら、同団体に寄贈するための災害支援用シェルの製造を進めた。シェル寄贈に至った経緯について、金川さんは「被災地では、全国各地の企業から、自社で使用するハイエースなどの営業車が無償で貸し出しされていたが、半年過ぎれば返却しなければいけないと聞いた。震災発生から6カ月が経過する7月ごろには、人や物資を運ぶ車の数が減ると思った」と話す。シェルが完成した8月、同団体へ寄贈を申し出たという。

 完成したシェルは、雨天時にも物資の搬入に困らないようハッチアップタイプを採用。ハッチアップ部分の製造は加西市にある「鍛治屋」が担った。同社の大西洋社長から「自分にも手伝わせてほしい」と申し出があったという。シェルの内部は床材とベニヤ板でシンプルな仕様にし、シェルの重さを約120キログラムに抑えた。軽トラックの最大積載量350キログラムを考慮し、簡易な仕様にすることでシェルの重さを抑え、積載量の確保を図ったという。シェルは専用の道具を使って15分程度で着脱可能。

 金川さんは「きれいに使ってもらう必要はない。どのような形でもいいので被災した人たちのために役立ててもらえたら。もう一度被災地に行って、自分の目で(災害支援用シェルが)活躍している姿を見たい」と話した。

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