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加古川の焼き鳥店「隠れ処 きんや」、開業から半年 背肝などの希少部位も

笑顔を見せる山田あゆみさん(左)、山田欣也さん(右)

笑顔を見せる山田あゆみさん(左)、山田欣也さん(右)

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 焼き鳥店「隠れ処(どころ) きんや」(加古川市平岡町、TEL 080-9125-4114)が加古川にオープンして、1月27日で半年がたった。

シックな雰囲気の外観

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 店主の山田欣也さんは加古川市出身。これまで約28年間、自動車整備士として働いていたが、勤務先の整備工場が廃業。西脇市と神戸市に店舗を構える焼き鳥店で約2年間修業した後、昨年7月、念願のオープンを果たした。

 山田さんは「当時は不安な思いもあり、2人の子どもたちにも相談した。『いいやん。お父さんなら大丈夫』と背中を押してくれた」と振り返る。「修業先のオーナーには始めから、『将来、独立したい』という思いを伝えていた。40代後半の未経験者を雇っても何のメリットもないはずなのに、本当に器の大きい方」と感謝を口にする。自分よりも若いスタッフに混じりながらの修業時代だったが、あまり抵抗感なく過ごせたという。

 店内は、グレーを基調にした落ち着いた雰囲気に仕上げた。席数は、カウンター9席、4人がけテーブル1卓、計13席を用意。コンセプトは「大人の人たちが、ゆっくり食事と会話が楽しめる居心地のいい空間」。来店客は40代以上が多いが、SNSを見て20代前半の女性も訪れるという。

 串は「播州(ばんしゅう)百日どり」を使い、四万十備長炭で調理する。メニューは、「おまかせ5本」(1,320円)、「ずり」「かわ」「ムネ」「ささみ」「梅肉」「とりチーズ」(以上1本253円)、「ねぎま」「手羽先」「つくね」「なんこつ」(以上1本308円)。希少部位の「ハラミ」「背肝」「ヒップ」などは数量限定。「神戸牛のすじこん」(715円)、「『日本一こだわり卵』を使った卵かけごはん」(605円)が人気だという。

 山田さんは「オープンして半年がたつが、開店前は今でもドキドキしている。緊張を和らげるために、準備の合間に妻と一緒に『いらっしゃいませ』の練習をしている。新鮮でいい経験」と笑顔を見せる。

 営業時間は18時~22時30分(ラストオーダー)。月曜・日曜定休。

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