
氷丘公民館(加古川町大野)を中心に活動する「劇団ここから」が現在、演劇教室の第30期受講生を募集している。
1986(昭和61)年8月、加古川在住で演劇家の故・戸野本(とのもと)和久さんが旗揚げした同劇団。翌年、第1回公演を行った。同教室は1993(平成5)年から開催。「播磨地域にも演劇文化を広めたい、演劇を身近に感じられる機会を増やしたい、眠っている才能を発掘したい」との思いで始めた。第1回の演劇教室には約20人が参加したという。
同教室の活動期間は3月~6月の4カ月間。前半は演劇の基礎である発声練習や感情表現、身体表現などから始め、後半では、「台本を読む」「せりふを言う」「立ち稽古」などを行う。6月29日に卒業公演を行う。
劇団代表の橘さんは「参加理由は『やってみたかった』『しゃべるのが苦手だから』などさまざま。参加者の多くは初めて芝居をしたという人が大半。丁寧に指導をするので、未経験の人も歓迎」と話す。「最初は無口だった人が練習を重ねるごとにどんどん変化していく様子が分かる。卒業公演は緊張すると思うが、演劇は楽しいという気持ちと、4カ月間、頑張ってきた成果を発表する場と思ってほしい。芝居は、みんなで協力して作っていく。舞台上で何かハプニングがあっても周りの人が助けてくれる。来てもらえればきっと楽しいはず」とも。
田口さんは「卒業公演は、見てくれる人がいて、拍手をもらえると喜びが倍増する」と話す。
開講は日曜の11時~13時。対象は中学生以上。入会金は1,000円で、月謝は4,000円。