
喫茶店「木しん茶苑(しんは金が3つの漢字)」(加古川市平岡町)が4月18日、加古川にオープンした。
店主は大学院を卒業後、茶葉をアジアに輸出する企業に就職。2014(平成26)年には、お茶のOEM企画や商品化、食料品卸を行う「木しん商事」を設立。以来、22年間、お茶に関わってきたという。店主は「就職した会社で、お茶のいれ方などを学ぶうちに魅力にはまった」と振り返る。
4人がけテーブル席1卓、2人がけテーブル席3卓を用意。店内の壁には、長男による店名の書を飾る。
看板メニューは、老舗の宇治抹茶問屋から仕入れたという、抹茶を使った「抹茶グリーンティー(冷)」(660円、店内価格)。試作段階で、抹茶とミルク、氷の割合に苦労したという。同店のハーブティーをブレンドし、ティーショップ「Nextea(ネクスティー)」の井上典子さんからアドバイスをもらい完成させた。
ほかにも、創業270年の京都老舗の抹茶を使った「有機 濃茶ジェラート」、宝暦年間創業の老舗問屋が仕上げた有機ほうじ茶を使った「有機ほうじ茶ジェラート」(以上550円、同)。「岡山産和紅茶」(550円)、選べるドリンクが付く「抹茶ロールケーキセット」(1,100円)も用意。「フルーツの和紅茶」「ハーブの玄米茶」も今後、用意するという。
店主は「現代は生活リズムが早くて、家族で顔を合わせて話す時間が少ないと感じる。お茶は、茶葉を5分間浸している間、みんなで会話の時間が持てる。これがお茶の魅力」と話す。「以前は、食卓に茶葉や湯飲みが当たり前にあった。日常にお茶を飲む機会が減っている。みんながお茶を飲みながら、会話をしたり、笑ったりして、ほっとできる場所にしたい」と意気込む。
営業時間は11時~16時。店舗前に共同駐車場あり。