
将棋の公式戦「加古川青流戦」が5月17日、加古川まちづくりセンター(加古川市加古川町)で開幕した。主催は加古川市と日本将棋連盟。
「棋士のまち加古川」を掲げる加古川市が2011(平成23)年に創設した同棋戦。四段棋士と奨励会三段、女流棋士、アマチュア棋士ら40人が出場し、若手棋士の登竜門としても知られる。
開幕戦には姫路市出身の炭崎俊毅四段と、京都市出身の山下数毅三段が登場。岡田康裕市長の振り駒で、炭崎四段の先手で始まった。対局は序盤から動きのある展開に。別室で大盤解説を担当した井上慶太九段や菅井竜也八段は「将棋に動きがある」「見応えのある将棋」と解説した。
互いに1時間の持ち時間では攻め切ることができず、1分将棋へと突入。最後は132手で山下三段が勝利した。山下三段は「持ち時間が少なくなって焦りもあったが、大きく崩れずに指せた。これからも厳しい対局が続くが、崩れないことを意識して、内容をよりよくしていきたい」と意気込む。
加古川青流戦は10月12日・13日、鶴林寺(加古川町北在家)で決勝戦三番勝負が行われる。