
加古川経済新聞が10月1日で10周年を迎えた。運営はBAN-BANテレビ・BAN-BANラジオを放送する「BAN-BANネットワークス」(加古川市加古川町)。
BAN-BANテレビで放送する「経済新聞ピックアップ」のコーナー
加古川経済新聞は全国・海外で「地元×ハッピーニュース」を配信する「みんなの経済新聞ネットワーク」の一媒体として2015(平成27)年10月に創刊した。2021年4月、「高砂経済新聞」との統合を機に、取材対象エリアを加古川市・高砂市・稲美町・播磨町の2市2町とし、これまで、延べ3000本以上の記事を配信してきた。
開設当初はBAN-BANネットワークスを主体に、NPO法人「シミンズシーズ」との共同運営としてスタート。BAN-BANネットワークスから社員4人、シミンズシーズから職員2人が記者として参加し、まちネタ探しや取材、記事執筆、校正などを担当した。初代編集長でシミンズシーズの阪口努さんは「開設前に他のエリアのサイトを見た際、まちのハッピーニュースを取り上げて伝えることの大切さが分かり、加古川でも始めたいと思った。取材を通じてこれまで知らなかった人たちと出会えたり、街の見え方、変化が分かったりして楽しかった」と当時を振り返る。
2代目編集長でBAN-BANネットワークス社員の小井田守さんは「開設当初は知名度もなく、ネタを集めるのにとても苦労した。『顔なじみの飲食店が椅子を一新した』と聞けば足を運んで取材したほど」と話す。「加古川にあった『旬いもん屋 君の名は』と、映画『君の名は』の内容を絡めた記事がヤフトピ(ヤフートピックス)に掲載されたのはいい思い出」と当時を振り返る。
開設後まもなく、BAN-BANネットワークス内のさまざまな部署のスタッフが記者として参加。取材経験のないスタッフに向けた「写真撮影勉強会」を行うなどして、スキル向上を図った。ほかにも、過去に取材した人を対象にした交流会「かこがわ街ingブランチ」や「高経パーティー」を開催。2022年8月には、開設後で最高となる月間34万1000PV(ページビュー)を記録した。
BAN-BANラジオで毎週月曜~木曜に放送する「あさスパ!」内で、「午前9時発!経済新聞拾い読み」のコーナーを放送。ほかにも、毎週金曜正午から放送するテレビ番組「生テレぶらんちょ!」の4週目企画として、「経済新聞ピックアップ」のコーナーも設ける。
2025年4月からはBAN-BANネットワークス・コンテンツ事業部の11人が記者活動を行う。出原一貴編集長は「これまで加古川経済新聞に関わってくれたスタッフや、快く取材を引き受けてくれた方々の協力があって10周年を迎えることができた。経済新聞の取材をきっかけに、テレビ、ラジオ出演の流れもできている。即時性やフットワークの軽さを生かして、これからもどんどん、まちの話題を配信していきたい」と意気込む。