幕末の蘭(らん)学者・鷹見泉石の生涯を描いた映画「SENSEKI」が12月5日、SHOWAグループ市民会館(加古川市加古川町)で上映される。
俳優・渡辺徹さんが生前に構想した企画・原案を基に製作した同作品は、鷹見泉石の「日常」と「食」にスポットを強く当てながら、一人の人間として死と向き合う日々のルーティン、記憶をさまよう時間と後世に残すべきことへの使命感を描いている。同作品には渡辺さんが所属していた劇団「文学座」の俳優が多数出演しており、鷹見泉石役はたかお鷹さん、泉石の娘チヨ役とナレーションは加古川出身の俳優・森寧々さんが、それぞれ演じた。
森さんは撮影時のエピソードとして「共演する文学座の先輩たちから当時の所作や時代背景などを学びながら撮影を進めていくことができ、多くの学びを得られることができた」と話す。作品について、「泉石に降りかかる困難に家族で立ち向かい、乗り越えて地図を完成させていくシーンが心に残っている」とも。
森さんは「どんな世代の方にも楽しんでもらえる温かい作品になっている。上映後にはたかお鷹さんと一緒に舞台あいさつで登壇するので、たくさんの方にお会いできるのを楽しみにしている」と意気込む。
上映は16時30分~。料金は1,500円(全席自由)。同館窓口とチケット販売サイト「CoRich舞台芸術!」で扱う。