加古川で「らーめん八角」などの飲食チェーンを経営する社「八角」(加古川市加古川町)社長の大西慎也さんが1月23日、自身の経験を盛り込んだビジネス書「手作り屋台が生んだ『やりすぎ』飲食店経営」(ダイヤモンド社)を発売した。
大西さんはこれまで、飲食店を経営してきた自身の経験を講演で話すなか「話の内容は伝わっただろうか。伝えたいことを何か形に残すことができればと考えていた」と執筆のきっかけを振り返る。
同書は「八角」の生い立ちや組織が成長する過程、飲食店の経営を分かりやすいエピソードを交えて紹介。大西さんは高校を中退して飲食業界に入ったものの、当時、飲食店を経営していた父の借金の保証人となり1億円の借金を背負ってしまった経歴を持つ。
その後、屋台ラーメン店の開店から大型店舗への転換、お好み焼き店の開店などを経て現在では4業種33店舗を展開するまでになった。「初めはここまで大きくなるとは思っていなかった。人生の転機は借金を背負ったことと、大型店舗をオープンさせる賭けに出たことだった」と大西さん。「借金がなければここまで反骨精神は無かった。今では父に感謝しているが、恨みから感謝に変わるまで何十年もかかった」と笑顔を見せる。
「自分も本は苦手」と話す大西さんは「イラストや漫画を多く取り入れ、ビジネスマンはもちろん学生にも読みやすく仕上げた」という。
同書の帯には地元の播磨町立播磨中学校(加古郡播磨町)同級生、レーザーラモンHGさんのお祝いメッセージも添えられる。
大西さんは「将来どうしようと考えている学生にも読んでもらいヒントにしてほしい。何かしたいことを見つけ、目標を持ってもらえれば」と話す。
価格は1,620円。書店やネット書店で扱う。