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能「高砂」のことばを読んでみる会 「高砂の文化知るきっかけに」

高砂染発祥の地「高砂や」で「高砂」を読み上げる参加者ら

高砂染発祥の地「高砂や」で「高砂」を読み上げる参加者ら

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 能をより深く知るための勉強会「能『高砂』のことばを読んでみる会」が12月8日、「高砂や」(高砂市高砂町)で開催された。

高砂神社境内で相生の松葉を見上げる朝原さんと参加者

 同会は日本の伝統芸能である「能」の演目を毎回1つ取り上げ、参加者と友に能の詞章を読み解いていく勉強会。主催の朝原広基さんは三田市を拠点に、京都や大阪で同会を定期開催しており、今回は特別編として「高砂」を取り上げて開くことになったという。

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 開催のきっかけについて、朝原さんは「能というと難しいというイメージが強く、好きな方でも何となくしか理解されていないのがもったいないと思った。実技まで取り入れるとハードルも上がってしまうが、気軽な勉強会を通して少しでも多くの方に能の楽しさを知ってほしい」と話す。

 「高砂」は、能の中でも祝言(しゅうげん)の譜とされる。勉強会では、初めて能に触れる参加者でも理解しやすいよう、詳細な読み方や解説、関連古典内容などが記載されたテキストを配布。参加者らは順番に詞章を読みながら能の世界に親しんだ。

 参加者らは「観月能は何度か見たことはあるが、今すぐにでも能『高砂』をもう一度見たくなった。今度はもっと楽しめそう」「古典という堅苦しく思える中にも、掛け言葉などの言葉遊びが詰まっていることを知って、当時の人のしゃれっ気がとても面白く思えた」などと感想を話した。

 当日は、勉強会のほかにも、高砂神社境内の能舞台「神遊殿」や相生の松、尉姥社 などを解説付きで回るまち巡りや、高砂の伝統的な染め物「高砂染」展示会の見学なども行われた。

 朝原さんは「能『高砂』や相生の松などは、高砂という一つの文化ですらあると感じている。喜ばしい祝いの象徴として若い世代にも引き継いでほしい」と期待を込める。

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