加古川の氷丘公民館大ホール(加古川市加古川町)で4月1日・2日、演劇グループ「劇団ここから」による舞台「楽屋のハナ子さん」が上演される。
同劇団は、1986年に主婦を中心に創設され、今年で31年目を迎える。定期公演として、春の小劇場公演と秋の本公演を行うほか、「演劇教室」を開催するなど地域に根差した活動を行う。
同作品は、演劇の舞台裏の楽屋をメインに人間関係が苦手な劇団員・菜穂子と楽屋の幽霊「ハナ子さん」のやりとりで展開されるストーリー。
春の名物として13回目を迎える本公演では、4人の新人のうち3人が初舞台として、1人が舞台を支える音響効果スタッフとしてデビューするという。
同劇団員の田口陽子さんは「春はいつもホームグラウンドの公民館で開催する。地元の人に見てもらい、楽しんでもらいたいという思いがある」と話す。「小劇場では本公演ではできないことにチャレンジしていて、今回は2日間で全5公演に挑戦する」とも。
同作品の主人公「菜穂子」を演じる馬田めぐみさんは「社会人になって演劇をやってみたいと入団した。初舞台なので不安もあるが、いいものを作りたい」と意気込む。
「『演劇』と一言に言っても、ストーリーは多種多様で日常を切り取ったものも多い。自分自身に引き寄せることができる部分も多いと思うので、いろんな楽しみ方をしてもらえたら」と馬田さん。「舞台を見るのはハードルが高いイメージがあるけど、気軽に見に来てもらいたい」と呼び掛ける。
開催は計5公演。4月1日=12時30分開場(13時開演)、15時30分開場(16時開演)、18時30分開場(19時開演)、2日=10時30分開場(11時開演)、13時30分開場(14時開演)。
入場は協賛金として、大人=1,000円、中高生=500円、小学生以下無料。