加古川在住の岡本篤さんが代表を務める団体「ランバージャックス」が5月20日・21日、加古川市平荘町で「薪(まき)割りワークショップ」を開催した。
同団体は、日頃から市内の山で調達した木でまき割りを行う中で、一般向けの「薪割りワークショップ」を不定期で開催。同イベントは、まき割りをしたことがない人がおのを使ってまき割りに挑戦することで、自然とつながるきっかけをつくりたいとの思いから企画された。
岡本さんは「おのを使うのは危険と隣り合わせ。斧の重さは1.5キロだが、日頃はこんなに重たいもの持つことはないと思う。緊張感もあって生きていると実感できることが魅力」と話す。
イベントは2日間でおよそ20人が参加。参加者のほとんどが初心者の中、「恐怖心を取り除くおのの振り方」など、安全な割り方を一から学んだ。かつてテレビCMで宮沢りえさんにまき割りを指導したことがある同団体の東條隆さんは「初心者だけでなく慣れた人も共通して大事なことは、腰を落とすこと」と話す。
イベントではほかにも「最小限の力で切る方法」として、ケーキ割りが披露され、参加者らは一撃で複数に割れる木に目を凝らした。
親子連れで初めて参加した男性は「最近はキャンプに熱中していておのも買った。練習を兼ねてまき割りをマスターしてみたかった。子どもは、見ているだけだが勉強になれば良いと思って参加させた」と話す。
東條さんは「まき割りは、体を酷使して疲れるけれど、ストレス発散にもなり次へのパワーのもとになる。たくさん汗を流して最後にお酒を飲むことが最高」と笑顔で話す。