「ラーメン八角」などの飲食チェーンを展開する「八角」(加古川市加古川町)が11月8日、播磨町立播磨中学校(加古郡播磨町)で講演を行った。
「八角」社長の大西慎也さん、常務の吉留健一さん、本部長の坂本真一さんは同校の同窓生。学生の生涯学習の一環として高見嘉彦校長が3人を招き、「夢を持つこと」「人とのつながりを大切にすること」をテーマに講演を行った。
「同校を卒業後は、3人とも別々の進路に進んだ」と大西さん。将来飲食の世界で働きたいと思っていた大西さんが親の反対を押し切り、2年生の途中で高校を辞め、居酒屋を経営していた父から1店舗託されたことが再会のきっかけだったという。「アルバイトとして声を掛けたのが吉留さんと坂本さんだった」と振り返る。
「経営は順風満帆だったわけではなく、リーマンショックや出店過多の影響で倒産の危機も経験した」とも。「なぜ悪いのか、どこに問題があるのかと考える経営手法を経験から体得した。同級生や多くの仲間がいたことが大きな支えになった」と大西さん。
「(人生の)目標を立てる事が大切、目標設定が早くできた人ほどスタートラインに早く立てるため、目的がかなえやすい」と話す。
吉留さん坂本さんもそれぞれの経験に基づいてエピソードを披露。「実は私たちの同級生で、もう一人呼びたかった人がいる」と話し、ビデオメッセージでレイザーラモンH.G.さんが登場。H.G.さんは生徒たちに「今いる仲間や今後出会う人たちとのつながりを大切に」とエールを送った。
3人は母校訪問を振り返り、「今日の講演をきっかけに、目標を持つ事やつながりを大切にする心を生徒たちに持ってもらえたら」と笑顔を見せる。