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加古川出身の助産院院長が新刊出版 「いのちと性」の大切さ知ってほしい

新刊を手に「いのちの大切さ」を訴える院長の永原さん

新刊を手に「いのちの大切さ」を訴える院長の永原さん

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 加古川市出身のマナ助産院(神戸市北区)院長、永原郁子さんが「いのちと性」についての思いをつづった書籍「かっこよくいきる すてきにいきるための5つのお話」を出版し、講演活動を続けている。

幼稚園での講演の様子

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 8月に発行した同著は、お母さん向けに子どもにどう伝えるかを説いた「お母さんのためのいのちと性の子育読本」、10代のティーンズ向けに直接伝えることを目的とした「ティーンズのための命のことがわかる本」に続き、知的ハンディキャップを抱えた子どもたちやそのお母さんたち向けにまわりの人たちと笑顔で暮らすための話で構成された3冊目となる。

 永原さんは1993年に開業した同院で自然出産や子育て支援を通して地域母子保健に携わる一方で、2000年には性教育グループ「いのち語り隊」を立ち上げ、「性を語ることは、生きることを語ること」という信念の下、幼稚園や小中高校、保護者や教職員に向けて年間約120カ所で講演活動を行っている。その活動は注目を集め、TBSテレビ「情熱大陸」「映像08」、サンテレビ「ライフライン」などでも取り上げられた。

 「当時、子どもたちの性の乱れや少年犯罪など命を軽んじる傾向が深刻化していると感じた。懸命に生まれてくる命に日々立ち会っている私たち助産師が、子どもたちに『いのちと性の大切さ』を伝えるべきではないかと思い、活動を始めた」と話す。「一生懸命生まれてきた命を大切にしないといけない。この思いが全ての活動の原動力になっている」とも。

 「子どもたちにとっては生き生きと生きること、お母さんたちにとっては子育てが難しくなってきているように思う。子どもたちの命を輝かせることは子どもたち自身の自己肯定感を増すことにもつながり、小さな命に目を向けることはこれからの日本が安定する要因の一つにもなる」と永原さん。

 「大きなことはできないが、みんなに『小さな命に目を向けて』というメッセージを伝えるべく今後も活動を続けていきたい」と意欲を見せる。

 価格は1,404円。書店やネットなどで販売する。

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