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加古川で「自然服」展示販売会 タイの現地女性ら製作、自然素材にこだわり

展示販売会をPRするしらいさん(左)と野澤さん

展示販売会をPRするしらいさん(左)と野澤さん

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 加古川の「アカーシャ」(加古川市加古川町)で12月9日から11日まで、自然服販売を手掛ける「うさとジャパン」(京都市中京区)が服の展示販売会を開催する。加古川での開催は今回が初めて。

過去の展示会の様子

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 同社の服はタイのチェンマイを拠点に作られており、使用している布は綿、大麻、絹の3種類。タイやラオスの農村で村の女性たちを中心に一部の機械織りを除いてほとんどが手紡ぎ、天然染め、手織りされているため、同じデザインの服でも全く同じものはできないという。

 タイやラオスでは布を織る風習が伝統的に残っており、織機も現地で手作りされているという。出来上がる布は柄も量も現地の状況次第で、「注文する」という概念はないという。

 同社の取組に共感した全国のコーディネーターと言われる人々が代理販売する。コーディネーターの「しらいまゆみ」さんは「アトピーに悩んでいた時に知人から『食べ物だけではなく服も変えてみたら』と紹介してもらったことがうさとの服との出合い。症状が緩和したことや同社の社長でデザイナーでもある『さとううさぶろう』さんの『地球が永く続くように』という思いから自然素材にこだわる姿勢に共感したことがコーディネーターになったきっかけ」と話す。

 「自分で店舗経営やギャラリー運営をしいていた人など、約50人のコーディネーターが日本全国で展示販売会を開催している」とも。

 もともとはヨーロッパでオートクチュールのデザインをしていたさとうさんが「もっとエネルギーの高い服を作れないか」と素材を探して世界各国を回っているうちにタイやラオスに行き着いたという。できるだけ素材のエネルギーを「裁たない」ようにするために布の裁ち方も含めてデザインに気を配っているという。

 初日の9日には音楽家・野澤隆さんによる「ディジュリドゥ」ライブも開催される。ディジュリドゥとは身近にある木を使って演奏する先住民の楽器で世界最古の管楽器ともいわれている。一般的にはその土地の木で作ることが多く、長さ約150センチメートルの笛の一種で音の出し方はホラ貝に似ているという。野澤さんのディジュリドゥは竹製で長さは約1メートル。

 野澤さんは「うさとが『地球が永く続くように』と自然素材にこだわる思いを服で表現していることを自分は楽器で表現している。お互いの思いに共感したことで約1年前からしらいさんの展示販売会場でライブを始めた。なかなか聞いたことがない音だけどぜひ一日、体験してもらって何かを感じてもらえれば」と笑顔を見せる。

 しらいさんは「コーディネーターとして単に服を販売するのではなく、その人にぴったり合う服探しのお手伝いをしたい。ぜひいろいろな服を試着して、楽しんでほしい」と意気込む。

 展示会では子ども服や部屋着を含む服をはじめ、バッグ、小物など約300点を展示販売する。

 開催時間は全日10時~18時。問い合わせはしらいさん(TEL 090-3651-0662)まで。参加無料。

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