加古川の特定非営利活動法「COOKIESすまいる」が4月から、加古川市立野口公民館(加古川市野口町)の喫茶コーナーの運営を行っている。
同団体は知的障がい者と精神障がい者の自立や就労を支援する「就労継続支援B型事業所」で、現在は18歳から48歳までの10人が働いている。平岡町二俣の作業所を拠点に、クッキーや洋菓子を製造する。
同公民館での喫茶コーナーの運営は、同団体の理事長須藤美知子さんが、公民館で障がい者が働ける環境をつくりたいという思いで決めた。障がい者にとって、不特定多数の人が訪れる環境で接客することは良い刺激になるという。多いときは1日に50人が喫茶コーナーを利用し、来店客も温かく接してくれるため、福祉への理解を得られていると実感するという。
メニューは、パンやサラダ、コーヒーなどが付いたすまいるセット(350円)のほか、軽食が用意されている。兵庫県産の大豆を使ったおからクッキーや9種類のクッキーなど、無添加で手作りのお菓子も自慢の商品だという。
須藤さんは「喫茶コーナーの運営を通して地域の協力をとても感じる。今後は公民館の利用者以外にも地域の人がふらっと来てもらえるような場所にし、福祉の心が広がってほしい」と期待を込める。
営業時間は9時~17時。土曜・日曜・月曜定休。