加古川の民家(加古川市神野町)で観葉植物「サラセニア」が見頃を迎えた。
自宅の庭(約120坪)をオープンガーデンにしているのは竹中計夫さんと輝子さん夫妻。竹中夫妻が園芸を始めたのは約50年前、計夫さんが「パンジー」、「さつき」などを育て始めたことがきっかけという。「(同市で開催された)バラ展を見学した際、美しいバラに魅了されてバラの栽培を始めた」と話す計夫さん。数々の園芸コンテストに入選したこともあり「シェアブリス」、「大文字」、「熱情」などの品種のバラで表彰を受けている。
近年は兵庫県が主催する花壇コンテストに入選し、冊子に竹中さんのガーデニングが紹介されたことも。その際には、兵庫県から「オープンガーデンにしてほしい」と要望があり、自宅庭を一般公開したという。近隣の市町村からガーデニングが好きな人が見学に訪れ夫婦で応対した。「たくさんの人たちが遠方から足を運んでくれてうれしい。花が好きな人には良い人が多い」と輝子さん。
見頃になる「サラセニア」は葉が筒状で、蜜に誘われた虫が中に入ると逃げ出せなくなり養分になる食虫植物。計夫さんは「30年前に珍しいと思い『サラセニア』の栽培を始めた。花は『ラン』に似ているように見える。株分けをして少しずつ増やしていき現在は約50本に育った」と話す。「サラセニアを栽培していく楽しみは、株分けで増やしてほしい人に分けてあげること」とほほ笑む。
見学時間は10時~16時。土曜・日曜・祝日休み。電話予約(TEL 079-426-7318)が必要。