加古川の声楽家グループ「加古川シティオペラ」が9月2日、結成30周年の記念公演として「第2回紅白歌合戦」を開催する。
同グループは1989年、声楽家で加古川市在住の田代恭也さんら6人で結成。現在メンバーは39人で、加古川市を拠点に活動を行っている。
公演では、メンバーが男女混合の紅組と白組に分かれ「オペラde対戦!」や「世界の歌de対戦!」と題して競い合い、オペラ作品「椿姫」や「カルメン」、歌謡曲「フニクリ・フニクラ」など、30曲を披露する。公演終了後には、観客から選ばれた人が審査員として投票を行い、勝敗を決める。
同グループ代表の田代恭也さんは「披露する作品数や曲数が多いのが、この公演の魅力。オペラになじみがない人でも、どこかで聞いたことがあるような曲に出合えると思う」と話す。
加古川から次代を担うオペラ歌手を輩出しようと結成した加古川シティオペラ・ジュニア「チェルキオ」も出演し、「サウンドオブミュージック」などを披露する。
イタリアに2年半滞在した経験を持つ田代恭也さんは「イタリア人がオペラに親しんでいる姿を見て、文化は土地に育まれるものと感じた。地元加古川でも、オペラを、ふらっと見に来られるような身近なものにしたい」と笑顔を見せた。
会場は加古川市民会館(加古川市加古川町)中ホール。13時30分開演、13時開場。入場料は2,500円。問い合わせは「加古川シティオペラ事務局」(TEL 079-429-6157)まで。