加古川の国包公会堂(加古川市上荘町)で9月15日・16日の2日間、4回目となる「国包伝統文化祭」が開催される。主催は「国包けやきの会」。
同会は2015年、「分かりやすく面白く国包」を合い言葉に発足。地域住民有志から成り、地域活性化を目的にセミナーやイベントを開いている。現在の会員数は約70人。
両日、地場産品の播州国包建具、播州国包屋台、美術作家で国包在住の藤原向意(さきお)さんによる作品の展示のほか、風龍太鼓の演奏(16日のみ)、加古川山手中学校の生徒が振る舞うお茶席や模擬店、地元国包の住民から募集した作品の展示、子どもたちと作る竹鉄砲やインテリア椅子のワークショップなどを行う。
今回初めての試みとして、地元の八幡小学校2年生が授業の一環として、地域で生活したり働いたりする人や、地域の伝統文化や史跡などに触れる機会として実施した「国包探検」で、感じた事を作品にして展示する。
同会の藤原忠悟会長は「昨年は約500人が参加してくれた。毎年来てくれる人も増えて、少しずつ認知されるようになった。地域と小学校を巻き込んでの展示も展開しており、子ども、親、祖父母の3世代で参加し楽しむことができる」と話す。
藤原さんは「国包という地域で、少子高齢化の現在、何かやっていかなければ町が終わってしまうという危機感から始めた。地域、そして人を光らせたい、活性化させたいという思いがある。来場者一人一人から意見やアドバイスを受けることで刺激を受ける。刺激があってこそ継続していくことができるので地元以外のたくさんの人に見に来ていただき、ぜひ国包の人とも交流を深めてもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開催時間は、15日=10時~17時、16日=9時~15時。入場無料。