秋の交通安全運動実施中の9月27日と28日、加古川警察署と加古川交通安全協会7支部による「ほっと安心訪問」活動が行われた。
加古川警察署長の矢野浩司さんによると、活動は2003年7月ごろから毎月にわたって開催。特に昨年から今年にかけては交通死亡事故で高齢者が被害に遭う割合が県内の平均を大きく上回っていることもあり、さらなる交通事故防止の呼び掛けを目的に活動しているという。
同署交通第1課の毛利明子さんは「主に70代後半から80代のうち、自治会など地域の会合に参加していない方のお宅を訪問し、道路横断時の安全確認の徹底を促すほか、蛍光タスキの着用やウオーキングライトの使用を呼び掛けた。『今度からはちゃんと横断歩道を渡ります』と話してくれるなど前向きな方が多かった」と笑顔を見せる。
交通安全協会専務理事の中山章さんは「お会いして直接話をすることは、例え同じ内容であっても講習会などで聞くより強く印象に残り、思い出してもらえる効果が期待できる」と話す。
矢野さんは「歩行者は反射材を、自動車は場所によってはハイビームを使うなど、お互いが気を付けることで交通事故が減るとうれしい」と話す。
毛利さんは「活動を通じて普段交通安全教室で行っている講和のヒントをもらえるなど勉強になった。この活動を加古川の端々にまで浸透させたい」と話し、中山さんは「限られた件数しか訪問できないが、効果を期待し地道に末永く続けていきたい」とそれぞれ思いを語った。