加古川の若手農家らが11月4日、農作物の収穫体験を通して、農業の現場に触れてもらおうと体験イベント「播MANMA(はりまんま)リアルガチ農家体験」を行った。
同イベントは、地元の若手農家で組織する「加古川農業青年クラブ」が主催し、今年で10回目。当日は子どもから大人まで25人が参加し、ブロッコリーの収穫や袋詰め体験をしたほか、直売所に出荷する際に使う値札シールの貼り付けを行った。収穫の際には、同クラブのメンバーが、収穫の方法や葉の落とし方など説明し、参加者をサポートした。
収穫したブロッコリーは、1人2株ずつ土産として持ち帰ることができるとあって、参加者らは畑で品定めしながら丁寧に収穫していた。参加女性の一人は「収穫前のブロッコリーを見たのは初めて。大きな葉の割に食べられる部分が意外に小さくて驚いた」と話していた。
収穫体験後は、JA兵庫南の直売所「ふぁ~みんSHOPかんき」に移動し、この日収穫したブロッコリーと冷凍輸入品などのブロッコリーを食べ比べするゲームや、加古川のイチゴ農家による農業をテーマにした講義が行われた。
参加男性の一人は「農業は高齢の人がしているイメージだったが、働き盛りの30代の農家がたくさん活躍していることに驚いた。働き方として、農業の未来は明るいと感じた」と話す。参加者にはこの日収穫したブロッコリーのほか、新米やさつまいも、トマトが土産として配られた。