のり養殖業者「大浜」の直営店(加古川市尾上町池田、TEL 079-454-7557)が11月4日、オープンした。
同社はノリの養殖から加工販売までを手掛け、商品ブランド「海苔香(のりか)」を展開している。直営店では板のり、味付けのり、佃煮など9種類が並ぶ。
同社によると、加古川沖の播磨灘で養殖されたノリは早い潮流にもまれ、加古川から流れてきた豊富な栄養素によっておいしく育つという。黒々した色が特徴で風味も良く、「五つ星ひょうご」の選定商品にも選ばれている。
大浜は1950年代に創業。現在と同じ場所に直営店を設けていたが、店構えなどから消費者には分かりにくく、商品の販売先について問い合わせが多かったことなどを受け、大浜3代目でノリ漁師の大濵圭右さんがリニューアルを決めた。
店の前には庭園を造り、一級河川加古川から播磨灘へと流れる自然の恵みをイメージしたデザインで、大濱ノリの特徴を表現したあんどんの光が辺りを照らし来店者を迎える。
店舗ではのりの直売のほか、ノリの養殖・生産の様子をまとめた映像の上映や、試食できるスペースも設けられた。
大濵圭右さんは「加古川にノリ漁師がいて、おいしいノリがあるということを地元の人に知ってもらいたい。海苔漁師が厳選した地場産のノリが、加古川をPRできる特産品となれば」と意気込む。
営業時間は10時~17時。