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加古川のあかりの鹿児資料館で「冬のランプ展」 「クリスマス」イメージした25点

PRする学芸員の横山奈央子さん

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 「冬のランプ展」が12月24日まで、加古川の「あかりの鹿児資料館」(加古川市加古川町、TEL 079-421-2191)で開催されている。主催は財団法人あかりの鹿児資料館。

展示されている天使のランプ

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 同館は毎年冬季に「冬のランプ展」を開催。今年は天使のランプをメインに赤や緑のクリスマスをイメージしたランプを25点展示する。

 学芸員の横山奈央子さん「華やかで優しい空間になっているので、クリスマスを楽しみたい大人の方々にぜひ来場してもらいたい」と話す。

 同館は橋本酸業(現ネクスト・ワン)が明治時代、加古川市の寺家町でランプの芯を製造販売していたことから、元会長の故・橋本俊一氏(後にあかりの鹿児資料館の館長)が、電気よりも前の時代に屋内で使った「あかり」の道具を多数収集。同館はその収集品を展示するために1997年財団法人の認可を受け開館した。

 収蔵品は現在2000点に上り、その中から常時約700点のランプなどを常設展示している。展示しているランプはほとんどが今でも使用可能で、油を入れれば火をともすことができるよう分解して手入れをしているという。実演コーナーもあり、希望すれば洋ランプと日本のあんどんに実際火をつけ、当時の明るさを体感できる。

 常設展示されているのはドイツ、フランス、イギリス製などの洋ランプや日本のあんどんや和ランプ。伊万里焼がヨーロッパにわたり加工されたランプやバカラのガラスが使われているランプ、マイセンのランプ、豆ランプと呼ばれる小さなランプなども多数展示。豆ランプの中には現在のアロマランプのような医療用の珍しいランプが一つ展示されている。

 ランプの上にある小さな皿にクレゾールを入れてランプに火をつけ蒸発させると百日咳が治ると販売されていたが、半世紀後に効果がないと発売停止になったといういわく付きの品。ランプやクレゾールの箱も残っており、共に展示されている。

 ランプに特化した資料館は珍しく、日本には神戸と加古川にしかないため、遠く岡山県や岐阜県からも何度も訪れる人もいると言う。

 ランプのほかに郷土玩具や土人形などのコレクションもある。「冬のランプ展」と同じく24日まで来年の干支(えと)である「亥(いのしし)」の人形を年賀状作りのためにスケッチしたり写真撮影したりもできる。「年賀状は作らない方も、新年LINEで干支の写真を送りませんか」と横山さん。前日までに申し込みが必要。

 開館時間は10時~17時。入館料は大人300円(65歳以上・大学生・高校生200円)、中学生以下無料。

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