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加古川の寺でニューイヤーコンサート 住職の二重奏国際ユニット「デュオ・ボーズ」

会場のステージでコントラバスを演奏する長谷川さん

会場のステージでコントラバスを演奏する長谷川さん

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 加古川の教信寺塔頭法泉院(加古川市野口町野口、TEL 079-425-1350)で1月20日、ニューイヤーコンサート「音楽の館 奏楽堂定期演奏会」が開催される。

コンサートをPRする長谷川さん

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 同寺の住職、長谷川慶悟さんは「1980(昭和55)年10月、当時留学していたウィーンから帰国した際に『帰国リサイタル』として開催したことが始まりで、これまでにもウィーンやベルリンなどプロオーケストラのコンサートマスターや国際コンクールのメダリスト、音楽大学の教授などによるコンサートを経て今回190回目を数える。音楽の館は1988(昭和63)年に自分が設計して建てた。音響などコンサートホールの仕様にこだわった」と話す。

 同寺の長男として生まれた長谷川さん。子どもの頃は年末年始には特に忙しそうにしていた両親を見ていたこともあり、「跡を継ぎたくなかった」と笑う。ピアノを弾いていた姉の影響や当時通っていた中学校の全国で3校しかないという器楽部に入部したことで音楽の道に進むことになったという。高校、大学とさまざまな楽器を演奏してきたが、ある先生の「手がコントラバスの演奏に向いている」との言葉がきっかけで「コントラバス奏者として歩むことを決めた」とも。

 「デュオ・ボーズ」は同時期に留学先から帰国し、広島で住職として寺を継ぎながら国内で音楽活動を続けていた秋津智承さんから演奏会に誘われた際、互いに同じ境遇であることに意気投合したことがきっかけで1988年に結成した。「加古川と広島をはじめ、国内各都市、ウィーンやベルリンなど世界各都市でも公演し、大好評を得た国際的ユニットです」と笑顔を見せる。

 コンサート当日、前半は坊主二重奏団「Duo Bows」によるコントラバスとチェロの演奏、後半は秋津さんとピアノ、バイオリンによるドゥムキー・ピアノトリオによる演奏がそれぞれ楽しめる。

 長谷川さんは「息遣いを感じるくらいに演奏者と観客との距離が近く、アットホームな雰囲気ながら世界で活躍するプロが本気で演奏するスタイルは毎回変わらない。世の中、自然災害など悪いことも多いが音楽の力で人と人をつなぎみんなでストップさせたい。まずは平和。世界にも届けたい」と思いを語る。

 14時開演。料金は3,000円。予約は教信寺まで。

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