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加古川・龍泉寺で「子ども文庫」復活 毎週土曜に無料開放

長男で副住職の真暢さん

長男で副住職の真暢さん

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 加古川の寺院「龍泉寺」(加古川市加古川町、TEL 079-422-2153)が6月22日から、毎週土曜日限定で「図書館」を開いている。

図書館入り口

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 住職の酒見真尚さんは35年ほど前、「たくさんの子どもたちに喜んでほしい」という理由から「ピッパラ子供文庫」を寺院内に開設。「ピッパラ」とは菩提樹という意味。「インドのお釈迦(しゃか)様がブッダカヤの菩提樹の木の下で悟りを開いたという話から『ピッパラ子供文庫』と名付けた」と言う。

 「当時たくさんの子どもたちが本を読みに来てくれたが、25年前に建物の屋根の葺き替え工事が始まったことがきっかけで『ピッパラ子供文庫』を閉めたままだった。ずっと再開したいと思っていた。この度、復活することができてすごくうれしい」とも。

 蔵書は約5000冊で、毎年行われている「こどもの本総選挙」でベスト10入りした本や、課題図書、図鑑のほか、世代に関係なく幅広い本を用意している。「活字離れしている大人の方にも『大人の癒やしになる絵本』『旅行書』『漫画』『漫画の古典』『仏教書』『老病死・いのち』などの本をそろえている」と酒見さん。

 家族で来館していた利用者は「大人もゆっくり漫画を読める雰囲気なので良い。本の種類が豊富」と話す。

 酒見さんは「これからは世代交代で副住職の長男夫婦に新しい『子ども文庫』を引き継いでもらえたら」と笑顔で話す。副住職で長男の酒見真暢さんは「お寺の図書館というと堅いイメージがあると思うが、本以外にもパソコンや映画などのDVDもある。コーヒーや紅茶も無料で食べ物も持ち込みもできるので、子ども連れでのママ会などでも気軽に利用してほしい。キッズスペースも用意している」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は土曜の13時30分~16時。

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