東京オリンピック・パラリンピックの開幕まで1年を切り、加古川市がホストタウンとなる南太平洋の島国ツバルの選手が8月13日~24日に同市で事前合宿を行った。来日したのは陸上競技短距離のカラロ・ヘポイテロト・メイブカ選手とコーチの2人。予定していたもう1人の選手は体調不良のため来日を中止した。
カラロ・ヘポイテロト・メイブカ選手(左)と、コーチのオキラニ・ティニラウさん(右)
ツバルは南太平洋にある島国で、人口は約1万人。近年地球温暖化がもたらす海面上昇などにより「水没する恐れがある国」とされている。
加古川市に滞在中、市民との交流イベントが企画され、地元高校生らとの合同練習や日本文化体験、地球温暖化についての講演会を行った。選手らは加古川中央市民病院の小児病棟を訪問したほか、小学生対象のイングリッシュキャンプに参加した。加古川観光大使で北京五輪陸上女子代表の小林祐梨子さんも参加する交流会では、市内の小学1~6年生50人と交流。加古川運動公園陸上競技場で一緒に汗を流した。
東京オリンピック出場を目指すメイブカ選手は「私たちにすてきな場所を与えてくれてありがとうございます」と話し、加古川での合宿を締めくくった。