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加古川で地蔵盆 オリンピック見立てた「野菜人形」もお供えに

親子で参加する様子

親子で参加する様子

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 加古川の「地蔵堂」(加古川市神野町)で8月23日~24日、伝統行事の「地蔵盆」が行われ、地域住民たちが手作りした「野菜人形」のお供えがの祭壇に並んだ。

オリンピックをイメージしたお供え

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 「地蔵盆」は、子どもの成長や幸福を願い、関西を中心に盛んに行われている。加古川市神野町福沢地区では、江戸時代から「野菜人形」を供えることが習わしで、嫁としゅうとの仲が良くなるという言い伝えがあるという。

 「野菜人形」は、観音講に集まる女性たちがナスやカボチャ、ゴーヤ、アスパラガスなど、各家庭で育てた野菜や果物を使って作るお供え物。今年は、リオ五輪にちなみ、ほおずきをメダルに見立てたお供えや、えとの「申」をテーマにしたお供えなど、色とりどりの6膳が並んだ。

 オリンピックに見立てたお供えを作った岡田幸子さんは「家の野菜や果物で何ができるか考えるのが楽しい」と話す。「昔は祭壇2列に収まらないくらいのお供えが並んだ。年々減ってきているが、91歳の方が手作りしたものを持ってきてくれ、まだまだがんばりたいと思う」とも。

 地蔵盆では、盆踊りや子どもたちにお菓子を配る「お接待」などがあり、さまざまな世代の住民が顔を合わせる貴重な機会になっている。

 岡田さんは「(地蔵盆では)隣近所の子どもたちが寄ってきてにぎやかになる。昔からの伝統の『野菜人形』も続けていけたら」と笑顔を見せる。

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