高砂のショッピングモール内に設置されたものづくり工房「Fablab(ファブラボ) Takasago」(高砂市高砂町)で6月25日、革のオリジナルキーケースを手作りするワークショップが開かれた。
今年3月にオープンした同施設。レーザーカッターや3Dプリンターのほか、デジタルミシンなどの最先端機器を備え、デジタル創作活動が行える場としてさまざまなイベントを開いている。
地元に工房を構え、主に手縫いの革製小物を受注生産する「はいぽ工房」が企画した同イベント。革を扱ったことがない人でも加工しやすいようにと、レーザーカッターを使うワークショップを初めて企画したという。同工房の五十嵐智祐さんは「革に親しんでもらいたいと、縫い目が無く手軽に作れるキーケースを選んだ」と話す。
ワークショップには地元の女性2人が参加。事前に選んだお気に入りの模様をレーザーカッターに登録すると、革のカットやデザイン、焼き入れが数分で終了。説明から金具の取り付けを含めて1時間ほどでキーケースが完成した。
参加者の石原美子さんは、妹にもプレゼントしたいと同じデザインのキーケースを2つ製作。「他では売っていないとてもいいものができた。自信を持ってプレゼントできる」と笑顔を見せた。以前から革細工をやってみたかったという中西志保さんは「自分の選んだデザインがどんなものになるか楽しみだった。完成して、とにかくうれしい」と話す。
五十嵐さんは「想像以上に参加者に喜んでもらえた。今後も初めての人でもできるワークショップを開いていきたい」と話す。