食べる 暮らす・働く 学ぶ・知る

高砂に「まちの保健室カフェ」 セラピストの店主が「昔の縁側の風景」目指す

店主の金川圭美さん(左)とクリスタルボウル奏者の宮内えり子さん(右)

店主の金川圭美さん(左)とクリスタルボウル奏者の宮内えり子さん(右)

  • 0

  •  

 高砂に11月18日、「まちの保健室カフェ to be(トゥービー)」(高砂市高砂町)がオープンする。

店内の様子

[広告]

 昔ながらの民家が並ぶ高砂町の路地にある同店。「昔の縁側の風景を作りたい」との店主の思いから、店内はあえてテーブルも椅子も置かず「土間」と「縁側」のある空間を演出する。

 店主の金川圭美さんは「自分が子どもの頃に体験したほっとする空間を再現したい。隣近所と分け隔てがなく、自分の存在を誰もが知ってくれているような場所を作れたら」と話す。

 もともと医療機関や福祉施設で患者や障がい者へのセラピストケアに関わっていたという金川さんは、その人ができることを見つけられる提案をしながら仕事をしていたという。

 カフェオープンのきっかけについては、「ケアしていた人たちから教わったことで自分に何ができるかを考えた時に、カフェ形式の誰もが入れる場所を作れば、病気や障がいを色眼鏡で見ずに接することができると思った」と話す。

 店舗開設に当たっては、設計や改修工事などの段階からたくさんの人が関わり、しっくい塗りなども自分たちで行ったという。オープンに先駆け、11月3日からは料理教室や歌声喫茶などのイベント開いたり、地元の祭り「万灯祭」にも参加したりして地域との交流を重ねているという。

 金川さんは「近所の足の悪いおばあちゃんが来てくれても、お客さん同士が手を貸してくれるような場面を作りたい。昔のコミュニティーのようになるとうれしい」と話す。

 金川さんは「半月ほど営業してみて、思った以上に近所の方が気にして声を掛けてくれる。店の場所位が分からず迷っているお客さんがいると、一緒に連れて来てくれることも多く、周りの温かさをひしひしと感じる。今後も縁側でつながっていけるような場所を目指し、地域が元気になれるようなことをしていきたい」と笑顔を見せる。

 ドリンクメニューは、「コーヒー」(450円)、「ハーブティー」(450円)、「有機ルイボスティ」(300円)、「梅サワージュース」(450円)、「みかん100%ジュース」(500円)など。手摘みのハーブ約20種類の中から自分で選んでブレンドする「ハーブの箱庭療法」や「クレイ足浴」、「マッサージ」なども提供する。
営業時間は、10時~17時。(冬期間)

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース