高砂市を中心に活動する混声合唱団ジョイフル高砂がオーストリアのウィーンコンサート公演を終え、7月4日に帰国した。
同合唱団主宰の上畠幸代さんは、音楽表現の追及を続ける中、ウィーン国立音楽大学の講師を務める森美加さんとの親交を深め、2011年に合唱団としてのウィーン訪問を初めて実現。今回で3回目となる。
今回のウィーンでの公演は同合唱団が初めて使うペーター教会で6月29日に行われ、上畠さんによると同教会は、「音楽の都」と呼ばれるウィーンでも伝統と歴史ある場所だという。メンバーは同合唱団15人に加え、オーストリアのトップクラスの合唱団シェーンベルク・コアのメンバーがサポートし、弦楽五重奏の共演で披露された。
「メサイア」の2、3部など演奏を演奏した同合唱団のメンバーたちについて、上畠さんは「ウィーン公演が3回目となるメンバーも、初めてとなるメンバーも現地に行けば、町並みや存在する全てに感性が刺激される」と話し、「楽しみの中にも緊張感があった。シェーンベルク・コアのサポートもあり日頃の練習の成果を発揮できた」とも。
帰国してから1回目の定期練習を終え、「メンバーの音楽表現や情熱が明らかにレベルアップしてうれしい。今回も素晴らしい体験をさせてもらった。また一歩、合唱団も一流に近づくことができた」と上畠さんはほほ笑む。
上畠さんは高砂市合唱連盟の会長も務め、「青い鳥児童合唱団」「たけのこ音楽会」などの主宰も兼ねて広く活動をしており、「この地域の皆さんにも、さまざまな形で質の高い本物に触れることで人生が変わるような経験をしてほしい」と話す。