高砂の伊保西部地区で9月16日、33年ぶりに新調された、曽根天満宮(高砂市曽根町)の秋季例大祭に出仕する祭り屋台の入魂式と安全祈願祭が行われた。
式典には伊保西部の自治会や屋台保存会など約80人が参列。屋台の完成を祝った。
同地区では1985(昭和60)年に祭り屋台を初製作し、毎年10月に行われる同祭に出仕してきた。昨年、屋台を支える足部分の「泥台(どろだい)」にひびが入ったことから新しい物に取り替えることを決め、同時に乗り子が太鼓をたたくために座る囲い「腰組高欄(こしぐみこうらん)」や長さ8.6メートルある「本棒」と「脇棒」なども新しくした。
幅2.8メートルの屋台を支える「本棒」と「脇棒」はこれまでより間隔を取り、練り子の人数を増やせるようにしたことでより安全に担げるようになった。
今年の秋祭りでは屋台の新調を記念して、同地区のテーマカラーである青色でなく、初めて屋台を製作した年に一度だけ使った黄緑色のふとんをあつらえ、今年限りの勇壮な練りを披露する。
伊保西部地区屋台保存会青年部部長の小畑成吉さんは「地区みんなの協力があって屋台が完成した。みんなの気持ちも背負って練りたい」と話す。
同会清書元(せいしょもと)の明石武久さんは「腰組高欄はほかの町にも誇れる立派な物になった。元気よく担いで新調した部分が見えるよう、担いで担いで担ぎまくりたい」と意気込む。