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加古川の「お好み焼道場」閉店へ 41年間の歴史に幕

店先の高松さん夫婦

店先の高松さん夫婦

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 加古川のお好み焼き店「お好み焼道場」(加古川市加古川町粟津)が5月30日、閉店した。

閉店日の玄関は花束がズラリ

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 1974(昭和49)年に大阪から加古川に移住した高松恵美子さんが40歳でオープンした同店。「もともと倉庫として使われていた建物をリフォームして開店した」と恵美子さん。店内では毎年1回、恵美子さんが手書きのメニュー札を差し替えてきた。

 「オープン当初から、店を営業する以上は生半可な気持ちではできないと1人で店を切り盛りしてきた。本当にいろいろあったが、おいしい物を作ろうとの気持ちは毎日忘れたことはなかった」と41年間を振り返る。

 数年前には、会社員だった夫の貢(みつぎ)さんが定年を機に同店スタッフに加わり、夫婦二人三脚で切り盛りするお好み焼き店として地元民に親しまれてきた。

 「今年、息子から『親父もぼちぼち車をおりたらどないや』という一言がきっかけとなり、閉店を決めた」と話す恵美子さん。「決めたら早い」とも。

 5月に閉店の知らせを受け、かねて訪れていた人たちが県内外からも足を運び、感謝の言葉を送った。

 恵美子さんは「いいお客さんに恵まれたから営業していくことができた。夫婦とも体調が悪くなったわけでもなく、いい形で終わることができた。これまで41年間、いろいろあったが楽しかった」と笑顔を見せる。

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