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加古川の高校に「赤ちゃん先生」 赤ちゃんと触れ合い、高校生ら「ママの経験」ヒントに

子供と触れ合う生徒らの様子

子供と触れ合う生徒らの様子

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 兵庫県立加古川東高校(加古川市加古川町)で10月3日から5日間、子育て中の母親や乳幼児との触れ合いを通して人生設計を考える授業「赤ちゃん先生クラス『キャリアデザイン』」が行われた。

授業の様子

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 企画するのは「NPO法人ママの働き方応援隊」。乳幼児と母親が学校や高齢者施設を訪れる「赤ちゃん先生プロジェクト」の一環として開催した。

 今回は同校1年生を対象に、家庭科の授業として5日間で全9クラスの授業を実施した。

 同団体代表の北原真紀さんは「高校生のころは赤ちゃんと触れ合う機会が少ない。『キャリアデザイン』を人生そのものと捉えて、ママたちの出産や子育て、仕事を含めた経験を伝えていければ」と話す。

 最終日(7日)に開かれた授業では、0~3歳の乳幼児と母親4組が講師として参加。40人の生徒が4つのグループに分かれ、赤ちゃんとの触れ合いや手遊び体験をはじめ、母親自身の高校時代の話や、キャリアについての考え方、子育て生活について実体験を語った。

 同プロジェクトメンバーの朝倉智恵子さんは「一人一人のママが歩んできた人生のストーリーを話すことで、これからの選択肢を少しでも増やしてもらいたい」と話す。「いろいろな働き方、生き方を知った上で、それぞれのタイミングで自分で選択することの大切さを伝えられたら」とも。

 参加した生徒らは「自分に子どもができたら、小さい時の時間を大切にしてあげたいと感じた」「働くこと以外に『結婚』を考えたことがなかったが、目の前の赤ちゃんがかわいくて結婚についても考えるようになった」など、思いを語った。

 同プロジェクトについて「赤ちゃんはたくさんの人に触れ合うことで社会性が身に付く。お母さんも体験を語ることで、自己肯定感につながっている」と北原さん。「今後も、小学校から大学まで、加古川中の学校で一人でも多くの皆さんに(赤ちゃん先生プロジェクトを)体験してもらう機会をつくっていけたら」と意気込んだ。

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