加古川の懐石料理店「味季料理りんどう」(加古川市加古川町)に2月2日、30.8キロの巨大クエが入荷した。2月3日・4日、「天然クエを堪能する会」が開かれ、集まった50人の客がフルコース料理を楽しんだ。
クエは長崎県五島列島沖で水揚げされたもの。同店では、毎年旬の季節に30キロ以上のクエが水揚げされた時のみ「天然クエを堪能する会」を開いており、今回で18回目の開催となる。
副料理長の宮本了介さんは「通常は10キロくらいのサイズがほとんど。天然物でこのサイズは年に数本しか獲れないが、クエは30キロ台が一番脂がのっていてうまみがある。ぜひそのおいしさを味わってほしいと思い、会を開いている」と話す。
両日、店を訪れた参加者らは、造りや唐揚げ、鍋などのクエ料理のコースメニューを楽しんだ。
副料理長兼シニアソムリエの宮本隆太さんは「『クエを堪能する会』は、クエが揚がってから開催日が決定するので、お客さまへの案内も急になることが多い。今回も開催3日前の案内になったが、満員御礼で2日間を終えられた」と話す。
「この日のためにセレクトした日本酒やシャンパン、白ワインも好評だった。終始笑顔があふれる会になり、スタッフにとっても楽しい会だった。帰り際も『おいしかったよ』と言ってもらい、いつも以上に充実した2日間になった」と笑顔を見せる。