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加古川で「キハ2号」永久保存プロジェクト 市民団体が清掃や窓枠修復作業

車両周辺の清掃や窓枠の溶接作業などを行った参加メンバーたち

車両周辺の清掃や窓枠の溶接作業などを行った参加メンバーたち

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 加古川の市民団体「旧別府鉄道『キハ2号』を守る会」が現在、旧別府鉄道の車両「キハ2号」の永久保存活動に取り組んでいる。

窓枠修復作業の様子

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 「キハ2号」は1984(昭和59)年に廃線となった別府鉄道を走っていた気動車で、機械式変速機や木造の内装などが特徴。現在は旧別府鉄道円長寺駅跡(加古川市野口町)に保管されており、同会メンバーが車両の修復などを行っている。

 4月28日からは、クラウドファンディングサイト「Ready for」で「キハ2号」永久保存活動への資金支援呼び掛けを始めた。6月28日まで募集する。

 同会代表の誉田勝さんは「活動は今年で4年目。今までは市内で開催されるウォーキングイベント『ツーデーマーチ』に合わせたイベントをしたり、市民会館でシンポジウムを開催したりしてキハ2号のことを知ってもらう活動をしてきた。これからは参加した人が体験できるようなイベントを開催して、キハ2号をきっかけに交流を図り地域を盛り上げたい。多くの地元民に関わってもらえれば」と話す。

 同会では5月28日、車両周辺の清掃のほか、溶接機を使って車両前面の窓枠に部材を新たに取り付ける補修作業を行った。

 作業に参加した吉田知弘さんと恵さん夫婦は「2月に開催されたシンポジウムでキハ2号のことを知り、今回初めて活動に参加した。身近な所でキハ2号が残っていることを知らなかった。自分たちもできることがあれば今後も活動に参加したい」と意欲を見せる。

 誉田さんは「ホームページのコメント欄には鉄道ファンをはじめ、別府鉄道に思い入れのある人からのメッセージが多く寄せられている。今後も継続して保存活動を進めていきたい」と話す。

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